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すべてのお笑い文はバックウォルドとネタかぶり(1)

かかってくるのはたいてい夜の10時か11時ごろ、たぶんそのときあなたは寝ているかテレビを見ているか入浴中。電話が鳴りだし、いつまでもいつまでも鳴りつづける。子供たちが外出していることを思いだし、あなたはあわてて電話に出る。
「もしもし、もしもぉぉぉし!」あなたは受話器に向かって叫ぶ。
するとこの声(たいていは男の声だが、女のこともある)が聞こえる。「こちらはブランク家具店でございます。家具の張替え、居間のカーテンのお取替えなどのご用がございましたら、信号音に続いてあなたの電話番号をおっしゃってください。明朝、当店のセールスマンがお電話をさしあげます」


このいやらしい勧誘電話がアメリカ全家庭を侵略しつつある。
安眠は妨げられ、談笑中に呼びだされ、子づくりまで邪魔されるこの脅威から、だれ一人安全ではいられない。かたやこのいやらしい勧誘電話の主はというと、どこかの暗い部屋でインチキくさいサービスや定期購読契約を売りつけたり、チャリティ、政治献金、保険、金貨、さらにはお員得の電話機器まで売りこむ。
しかもそいつは人間ではない。
いやらしいコンピュータ――あなたの声が聞えると同時にしゃべりだし、あなたが電話を切ると同時につぎの番号をダイアルするようプログラミングされたコンピューターなのである。電話帳に載っていない番号も、このいやらしい電話コンピュータからあなたを護ってはくれない。ヤツは番号順にかたっぱしから電話をかけまくり、30だか40だかのいやらしいメッセージを吐き散らす。
この新版ジョージ・オーウェル・フランケンシュタインに仕返しするにはどうすればよいか?
方法がひとつだけある。
忍耐と、ちょっとした探偵の資質を必要とするが、以下は最近わたしがあるいやらしい勧誘電話に仕返しをしてやった顛末だ。


まず電話を切らずメッセージをおしまいまで聞いた。その声はわたしにある雑誌の予約購読をすすめた。信号音を聞いてから購読を申込めば、10000ドルの賞金が当たるチャンスを与えられるという。その雑誌名をメモした。
つぎの日にその雑誌を買い、発行者の名前を調べた。
それから雑誌社に電話し、発行者の奥さんに花を送りとどけたいという口実で、自宅のアドレスを聞きだした。秘書が教えてくれた住所を手がかりに、ニューロシェルの彼の電話番号をつきとめるに至った。


その夜12時を待ち第1回目の電話をかけた。
「こんばんは」わたしは努めて明るい声でいった。「こちらはアクスモ・マフラー・カンパニーです。わが社の最新のマフラー、車の寿命が続くかぎり保証つきのマフラーのとりつけを無料で見積りますが、いかがですか?こんな機会はまたとありませんよ――」
雑誌の発行者はガチャンと電話を切った。


わたしは30分待ち、また電話した。「夜分お邪魔して申しわけありませんが、わたしどもはただ今ニキビ研究所の依頼でニキビについて調査をおこなっているところです。ニューロシェルに住むご親戚かお友達で、ニキビでお悩みのかたはいらっしゃいませんか?」ふたたびガチャン。


わたしは30分ごとに電話攻勢をかけた。通信販売で屋根材を売りこみ、合衆国初代大統領の名前を答えられたらドッグ・フードーケースを原価で買えると勧誘し、芝生用の肥料は要らないか、無税のメキシコ債券に関心はないかとたずねたりもした。


4時になると、相手は底抜けの阿呆と化していた。
「なんでこんないやがらせするんだ?」と、彼はすでに半泣きだ。
「決まってるじゃないか」わたしはとっておきの憎たらしい声で答えた。「こっちも同じ目にあわされたお返しだよ。そっちがコンピュータの勧誘電話をストップさせれば、こっちも電話攻勢をストップする」
「警察を呼ぶぞ!」と、彼は金切声をあげた。
「信号音が聞えたら警察に電話してください」
電話の向うで雑誌の発行者が泣いていたことを誓ってもいい。


あなたも同じ手を使いたかったら、遠慮なくどうぞ。そしてコンピュータを唆し勧誘電話をかけさせた人物が夜不在だったら、1時間おきに会社に電話をかけ続けてやりなさい。
政府がいやらしい勧誘電話を禁止しないなら、われわれはみずからの手で裁きをおこなわなくてはならない。自由なアメリカ国民の1人1人が、受話器にこう叫ぶときがきたのだ。
「信号音を鳴らしたきや鳴らせ!もう絶対に電話に出てやらんぞ!」
[つづく]
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